農業 ~世界に誇る美しい農業景観~

北海道の中でも“北海道らしい風景”と称され、スケールが大きく開放的でまるで異国を感じることもしばしばの景観からもオホーツクの農業を知ることができます。

オホーツク地域では小麦、てん菜、馬鈴しょを主体とする畑作やたまねぎ、酪農・畜産など広い大地を活かした農業が展開されています。道内では十勝に次いで2番目に農業産出額で食料供給地域として重要な役割を担っています。また、気象や土地条件などの違いによって地域ごとに特色ある農業が営まれています。農家戸数の減少や高齢化が進行している中、省力化生産、農畜産物の付加価値向上、特産地消の拡大など幅広い取り組みが行われています。




水産業 ~流氷が育むオホーツク海の魚介類

わたしたちの国は海に囲まれ魚を食べる民族ということもあり、昔から漁業は盛んでした。その中でも北海道はまぎれもない日本一の水産王国と言えるでしょう。

オホーツク海に接しているオホーツク地域の水産業は、沿岸海域を漁場とするホタテガイやサケ、スケトウダラの漁獲が中心ですが、海だけでなく海とつながる湖もまた漁場となるのです。秋サケの陸揚げ風景や結氷した湖でおこなうワカサギ漁などは季節の風物詩です。食卓にあがる水産物は住民にとって愉しみであるように、旅行で訪れた皆さんにとってもオホーツク観光の目玉となることでしょう。

ホタテ、カニ、キンキ、ホッカイシマエビなどはオホーツクを代表する水産物で、これらは誇りであり大事にしていく資源です。

世界三大漁場といわれるほどの水産資源豊かな海である理由に『流氷』の存在があります。海に蓋をするかのような流氷は、海の中をゆりかごのにする役割として世界でも注目されています。

 


林業 ~オホーツクの森~

北海道の森林面積の14%にあたりオホーツクの土地面積の72%。これはオホーツクの森林の広さです。しかもその森はどこよりも美しく、優しく、厳しくもあります。

オホーツクの森の魅力は、知床に代表されるような姿がそのまま残っており数多くの湖沼、峠、滝や川のほとんどが深い森に囲まれていながらも、生活地域とほど近いところに存在していることです。四季がどこよりもはっきりしていることから、同じ森でも季節や時間帯、その日の天候によっても変化し幾通りの顔をもっているのです。

木材生産地としてのオホーツクの林業は、近年、一般民有林のカラマツ人口林を中心として資源が成熟してきており道産材に対する需要が高まるなか、適正な資源管理や環境に配慮した森林施業を推進しています。

木材加工を担う木材産業もオホーツクの地域経済発展を支えています。